うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

うんちとおしっっこって同時に・・・

便意と尿意を表すアイコン

うんちしたい・・・おしっこしたい・・・というのは、人が毎日必ず感じる感覚です。

当たり前といえば当たり前のこの感覚、人の体内でどのようにして感じるのかというと、うんちの場合は大腸の末端にある直腸に便が溜まると内部の圧力が高まり、そのことが自律神経を介して脳に伝わります。

すると、それを感知した脳が「うんちしたい」と私たちに思わせるのです。

おしっこの場合も同様に、貯水池である膀胱におしっこが溜まって内圧が高まると、自律神経を介して脳に指令がいき、「おしっこしたい」と私たちに感じさせます。

 

つまり、直腸や膀胱は排泄物を溜めるだけでなくセンサーの役割もしているわけです。

 

通常は、うんちやおしっこがしたくなっても、人はトイレに行くまでコントロールします(できます)。

コントロールするのは、肛門括約筋尿道括約筋という筋肉です。

 

実は、括約筋は内括約筋と外括約筋の2つに分かれています。

この内、内括約筋は自律神経によって動く筋肉なので、意図的に動かすことはできません。

一方、外括約筋は陰部神経によって人の意志で動かすことができます。

なので、脳から「うんち(おしっこ)がしたい」という指令が発せられても、ある程度は我慢できるわけです。

ただし、赤ちゃんは、この陰部神経が未発達なので、排泄をもよおすとコントロールできずに、おむつの中に垂れ流してしまいます。

また、年齢がいくにつれ、筋力低下の一環で括約筋も衰えるため、若い頃に比べてコントロールできる時間が短くなったと感じる人も少なくないと思います←人ごとではありません(汗)

 

肛門括約筋まわりの図解イラスト

 

話は変わりますが、おしっこのときにはうんちは(勝手に)出ないけれど、うんちのときにはおしっこも一緒に出ますよね?

これって「なんで?」と考えたことありませんか?←わたしだけ???(苦笑)

この理由は、うんちとおしっこの排出の仕方の違いがあります。

 

うんちを掌る肛門括約筋とおしっこを掌る尿道括約筋は繋がっていて、周りの筋肉と互いに引っ張り合いをしているので、どちらかが緩むともう一方も緩みがちになります。つまり、うんちでもおしっこでも、肛門・尿道両方のフタは一緒に緩みます。

 

ただ、おしっこの場合には、膀胱に尿がたまると自律神経によって自然に膀胱が収縮するので、フタさえ開ければリキまなくても尿は出てきます

ところが、通常うんちの場合は、お腹に力を入れてリキまないと排便は始まりません。←ひどい下痢の場合、ギリギリまで我慢して排便する場合はこの限りではありませんが・・・(笑)

このリキみによって膀胱も押されるため、うんちと一緒におしっこも出てしまうわけです。

 

ちなみに、おしっこをしているときに、一緒におならが出ちゃうことがあると思います。

これは、尿道括約筋と一緒に肛門括約筋が緩むために、肛門付近に溜まっていたおならが少し出てしまうからです。

 

ずっと前の話ですが、歌手の宇崎竜童さんのインタビュー記事で、「米軍キャンプで演奏しているときに、米兵たちと『うんちとおしっこを同時にすることができるか』を賭けたことがある」というエピソードを読んだことがあります。

そのとき竜童さんは、みんなの前で同時排泄して、賭金を稼いだそうです(笑)

なぜそんな賭けが成り立ったかというと、米兵たちはうんちとおしっこを同時に出せないと主張したからだとか。

確かに、以前わたしも「欧米人はうんちとおしっこを同時にできない」と耳にしたことがありますが、これはおそらく眉唾でしょう。

日本人も欧米人も根本的な体の構造が異なるわけではないので、長年の習慣的な違いが現れているだけだと思います・・・まぁ、これは私の勝手な想像なので真偽は不明です、悪しからず。(苦笑) 

 

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