うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

うんちの時間だってムダじゃない?!

本棚付きのトイレ

 

トイレは、人々の生活とは切っても切り離せない存在です。

生理的な欲求・・・つまり排泄するにあたって、最近は洋式便器が主流になったこともあり足腰に負担がかからないため、結構、長時間トイレタイムを過ごすという人も少なくないのでは?

 実際、この「うんちの時間」、いろいろなことを考えたり、瞑想にふけるのにもっとも適した時間かもしれません。

 

かの戦国武将、武田信玄もトイレタイムを有効利用した一人だったようです。

信玄公はトイレにとてもこだわりがあったようで、風呂の残り水を利用した水洗式トイレをつくり、お香を焚いたり水を流すための専門の番人を配置していたといいますから、当時としては、かなりのトイレ通だったようです(笑)。

 

信玄公が使うトイレは6畳のタタミ敷きだったといいますから、その広さやグレードから、ハンパないトイレマニアだったことが伺えますよね。

まぁ、一説によると、刺客に襲われた場合のことを考え、狭いと逃げ場がなくなるし刀が振れないから広くした、ということなんですが。。。

ただ、信玄公は、この6畳の部屋の真ん中に和式便器を設け、合戦の作戦を練るときには、目の前に合戦地図を広げ、うんちと敵を攻める作戦を同時に(?)ひねり出していた、といいますから、やはりトイレタイムを意識したトイレづくりだったともいえそうです。

 

さらに、信玄公やその子、勝頼公の合戦の様子が書かれている、甲陽軍艦(江戸初期に編纂)という書の中には、信玄公は訴状の決裁をトイレで考えていた、と記されています。

つまり、トイレに国名、群名毎の訴状箱を置いておき、その中に当該地域担当の家来が取りまとめた訴状書類を入れておくと、信玄がしゃがみながらその訴状に目を通し、結論をひねり出していたというわけです。

よいアイデアが閃いた考える人

 

このように、信玄公は重要な考え事をするときはトイレタイムを利用していました。

現代では、前述した通り洋式便器が普及したおかげで、トイレに新聞や本、雑誌などを持ち込んで、ゆっくりうんちをする、という人も多く、中には、何十冊も収めることができる立派な本棚をトイレ内に設けてしまう人もいます。

トイレに入ってその日の気分で本を選び用を足しながら本を読む・・・さながらトイレ図書館といったところかもしれませんね。

 

昔の考えに「三上(さんじょう)」というものがあります。

これは、「枕上(ちんじょう)、鞍上(あんじょう)、厠上(しじょう)」の3つの環境が、集中力が高まり考えごとをするのに適した場所という意味です。

寝る前の枕の上、馬に乗っているときの鞍の上、そして厠(かわや=トイレ)の中が、なぜ集中力が高まるのかという明確な説明はありませんが、おそらく、周囲から隔離され1人になり、とてもリラックスできることが、考え事に最適な脳内環境が整うのに一役買っているということなんでしょう。

わたし的には、とくにトイレの場合は、排便後の爽快感もプラスに作用している気がします(笑)。

 

いずれにしても、個室(トイレ)の中では、ゆっくりと一人になれる貴重な時間が過ごせます。

何気に集中力が高まっているトイレの時間、うんちだけでなく、意識して色々な考え事をする時間にしてみると、何かいいヒントが閃いちゃうかも?!

 

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