うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

うんちが泣いている?慢性下痢の意外な正体とは

急な腹痛に苦しむサラリーマン

本ブログではこのところ、ずっと下痢の話題を書かせていただいています。

下痢が長く続くと、肉体的な負担だけではなく、「もしかして他の病気が原因では」と不安が募ってしまいますよね。

特に夏は、下痢に悩む人が多いので、「下痢特集」って感じです(笑) 

  下痢のメカニズムを簡単にいうと、腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり過ぎることで、水分調整が上手くできなくなり、うんちの水分量が増えてしまうことで発症します。

 

食べ過ぎや飲み過ぎ、冷えなどが原因の下痢は、早ければ1日、長くても1週間以内には回復するため急性下痢と呼ばれます。

一方、2~3週間以上続く場合は慢性下痢と呼びます。

急性に比べて、慢性の下痢は、「そういえばずっと続いている」という具合に、原因や症状が現れた時期があいまいなケースも珍しくありません。

 

実際、慢性的な下痢の原因は人それぞれです。
これといった病気がないのに下痢が続くという場合は、食生活の乱れ・睡眠不足・ストレス・そもそも胃腸が弱い・冷え症・体からの病気の警告・・・とさまざまな原因が考えられるんですが、この答えがはっきり分かれば、みんな苦労はしないというのが本音でしょう。

 

慢性下痢のなかで最近増えているのが、ストレスや緊張、不安などによる精神的な影響や、疲れや睡眠不足などが原因となっている過敏性腸症候群IBS)」です。←うんちブログではこれまで何度か紹介してきたネタです。

腸そのものに異常はなく、ストレスや緊張など精神的な要素によって慢性的に下痢を繰り返してしまうタイプは、実に慢性下痢の約70%を占めるともいわれています。

 

その他にももちろん、慢性下痢は、胃腸周りの疾患や肝臓の病気、糖尿病などが原因で現れる場合もあります。

それぞれの病気はもちろん、過敏性腸症候群医師による治療が受けられるので、下痢がずっと続いて治らない場合には医療機関を受診しましょう。

 

その他に、慢性下痢には意外な原因があります。

それは、薬の服用による下痢です。

 

さまざまな処方薬

たとえば、
プロトンポンプ阻害薬:胃薬(胃酸の分泌を抑制する薬)
ステロイド性抗炎症薬:鎮痛薬(疼痛、発熱、炎症治療の薬)
カルシウム拮抗剤(薬):高血圧や狭心症の薬
などの薬を長期間服用したり、2種類以上を組み合わせて服用すると、下痢を引き起こす可能性があります。

あるいは、抗生物質を服用していることが原因で下痢になっている可能性も考えられます。

抗生物質は体に悪影響を及ぼしている菌を殺すために投薬されますが、対象となる菌を選別できないので、腸内の善玉菌も同時に殺してしまうため、腸内環境に悪影響を与える副作用があります。

 

以上の通り、病気を治療する薬によって慢性下痢を発症しているケースは少なくありません。

 

治療のための薬によって下痢をしてしまうなんて皮肉な感じですが、そういった場合には、効用が同じような他の薬に変えることで、下痢症状が改善することがあるので、かかりつけのお医者さんに相談するとよいでしょう。

 

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