うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

ヨーグルトの脂肪ゼロ、何が違う?

特定保健用食品のマーク

先日、本ブログでヨーグルトの食べ方・選び方についてお伝えしたんですが、今日はその点について、追記したいと思います。 

 

www.healthypoop.com

 

現在、ファミリーパックサイズで市販されているヨーグルトの多くに、ノーマルタイプ脂肪ゼロタイプが用意されています。

ノーマルタイプというのは、生乳(牛乳)に菌を加えて発酵させたもので、脂肪ゼロタイプというのは、その名の通り、無脂肪乳からつくられています

 

そもそも、ヨーグルトは、菌が乳の中に含まれる「乳糖」を分解して「乳酸」を作り出し、この乳酸が、タンパク質(カゼイン)を凝固させて出来上がります。

したがって、ヨーグルトの生成に脂肪は関係ありません

 

とはいっても、食べると味わいが違うし・・・実際、同一銘柄のヨーグルトのノーマルタイプと脂肪ゼロでは、味わいに明らかな差があります。

食べなくても想像できると思いますが、脂肪ゼロはやはり「あっさり」しています

ただ、これは銘柄によっても異なりますが、脂肪ゼロの方が酸味が少なくて、食べやすかったりもします

 

そうなると、ヨーグルトのノーマルタイプと脂肪ゼロタイプの性能(効果)は同じなのか?という疑問が湧いてきますよね。

実は先日、本ブログの読者さまからも同様の疑問が、コメントにて呈されました。。。

 

さらにもう一つ、わたしは以前から疑問に感じていたことがありました。

それは、複数メーカーに共通しているのですが、ノーマルタイプでは「特定保健用食品」=トクホを表示しているのに、脂肪ゼロタイプはトクホではないということ。

 

ブルガリア...ビヒダス...ナチュレ...などのヨーグルトのパッケージには、ノーマルタイプにはトクホマークが燦然と(?)輝いていますが、脂肪ゼロタイプにはないんです。

 

ノーマルタイプと脂肪ゼロタイプのヨーグルトパッケージ比較

 

こうなるとますます、効果は同じなのか???となってくるわけです(笑)

こいったことは、考えていても解決できないので、メーカーさんに確認するしかない!

ということで、明〇、森〇、雪〇という代表的なメーカー3社に問い合わせてみました。

 

ここでは各社さん毎の回答は記しませんが、結論としては3社とも同じ見解で、

「ノーマル(特保)と脂肪ゼロには、それぞれ共通した菌種が含まれており、菌数に関してもまったく同じとはいえないが、同等と考えてよい、つまり効果は同等である」という旨でした。

 

それから、「特保」取得に関しては、

特定保健用食品の関与成分に「脂肪0」という申請項目がないので取得していない。

・脂肪ゼロは新たな食べ方の提案をするための商品なので、トクホの申請はしていない。

・許可取得に時間を要するが、脂肪ゼロの要望にいち早く答えるために、特保の許可を取得せず発売した。

等々、各社さんなりの見解をいただきました。

どれも、本当のところだと思いますが、要は、今の世の中「特保」取ってないと売りづらいけれど、取得には時間と金がかかり過ぎるから、メイン商品だけでいいよね?!ってところでしょう(笑)

これは、決して悪い意味で捉えているわけではなく、無駄に(?)特保表示するために、商品価格が高くなることを考えれば、真っ当な見解だと感じています。

要は、特保であろうとなかろうと、食べて効果を感じることができればよい訳ですから。。。

 

昨今、業種に関わらず、メーカーの不正や偽装があぶりだされることもありますが(苦笑)、とりあえず今回はメーカーさんの見解を信じて、毎日のヨーグルト生活を続けていこうと考えています。