うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

うんちが汚いのはなぜ?

 

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突然ですが、仮に「うんちのイメージ」を問われれば、おそらく10人中7,8人が「汚い・・・」と答えるでしょう。

残りの2、3人は「くさい・・・」ですかね。

まぁ、実際、見た目もにおいもよくないとなれば、当然のことかもしれません。

 

これをちょっと専門的に言うと、人がうんちを汚いと感じるのは、悪玉菌が生成した腐敗産物が多く含まれているから、ということになります。

腐敗産物とは、腸内に棲む有害菌が、食物のカスに残っているタンパク質や脂肪を分解してつくりだす、体にとって有害な物質で、アンモニアやイントール、スカトール、アミンなどの物質がその代表です。

こうした腐敗物質の多いうんちは、においもひどく、便秘や下痢、肌荒れ、場合によっては発ガンや老化など体に様々な害を及ぼすことがわかっています。

そういった体に悪いものだからこそ、人は本能的に、「嫌なもの」「汚いもの」だと感じるのかもしれません。

 

実際、こうした腐敗産物が腸内に生成されると、腸管から吸収されて血液に入り、口臭や体臭の原因になります。
さらに、病気や老化を助長するといいますから、やはり「嫌なもの」なんですね。

 

もちろん、うんちの中には、こういった悪いものばかりでなく、ビフィズス菌のような善玉菌も混じっています。

とくに、赤ちゃんのうんちは、ビフィズス菌の割合が最も多く、実に95%以上を占めています。

なので、赤ちゃんのうんちは、くさいにおいがなく、仮に口に入れても有害性は少ないといわれています。。。だからと言って、実行する人はいないと思いますが(笑)

 

これに対して、大人のうんちは、どんなに健康な人でも悪玉菌が一定の割合で棲息しているため、必ず腐敗産物が含まれます

もちろん、日頃から腸内環境を意識して腸内のビフィズス菌の割合を増やしていけば、うんちの内容にも反映されて、かなり悪臭を抑えることができますが、それでも腐敗物質が完全に無くなることはありません。

つまり、大人のうんちは、いくら健康体でビフィズス菌が多く含まれているからといっても、舐めても大丈夫とはなりません。

そういった意味でも、やはりうんちは汚いものなんです。

 

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ただ、嫌なもの、汚いものだからといって、必要以上に避けていてはダメ。

「臭いものに蓋をする」ことで、見失われてしまうことはとても多いのです。

 

うんちは汚いものですが、あえてその成分に注目してみると、大便に含まれる腸内細菌の約20%は善玉菌ですから、言うなれば「20%の善いものと80%の悪いものが混じっている」というのがうんちの本質ということができます←ちょっと大げさか(苦笑)

そして、その「善と悪の割合」は自分自身の生活によって改善していけるものです。

 

改善策の王道は食事(食べるもの)ですが、そのほか日常生活における様々なストレスを軽減することも、見落としてはいけないポイントです。

こうした点を踏まえると、またまた大げさな言い方になりますが、うんちには一人ひとりの「生きざま」が現われているわけです。

つまり、うんちの状態が、健康状態や精神状態、もっと言えば「日々快適に生活を遅れているか」、「自分らしい生き方ができているか」といったことを判断するバロメーターになっているのです。

 

実は、最近の研究では、腸内フローラの悪化は、健康状態のみならず精神状態にも大きく影響を及ぼすことがわかっています。

排便が不規則だったり、うんちチェックすると色・形状・硬さもイマイチ、おまけにくさいとなれば、腸内フローラのバランスが悪い・・・つまり悪玉菌優勢になっていることが考えられます。

 

そういうときには、まず食事の内容を改善し、腸内の善玉菌(ビフィズス菌)の割合を増やすよう心がけましょう。

具体的には、動物性夕ンパク質の摂りすぎに注意して、野菜や果物などの食物繊維やヨーグルトなどの発酵食品を多めに食べるようにするだけでOKです。

「うんちは汚い」と目を背けるだけでなく、いつも自信を持ってうんちチェックできる生活を心がけることが大切です。

 

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