うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

うんちを出すのは生きるため!

健康相談を受けるドクター

 

健康になりたい病???

昨今、テレビや雑誌などで、さまざまな健康情報が取り上げられて、健康がブームになっている状況です。

あまりに度が過ぎて「死んでも健康になりたい」などと、わけのわからない物言いもでてくる今日この頃。

 健康を追求したい気持ちはわからないでもありませんが、ここまでくると「健康になりたい病」かもしれません(苦笑)。

それが証拠に、テレビで「健康にいい」「体にいい」と紹介されると、その商品がスーパーの店頭からなくなってしまうことなどは、けっこう見聞きしますよね。

 

考え違いしてはならないことは、健康は目的ではなく、自分の夢や目標を実現するための手段だということです。

 ただ単に健康であるだけではあまり意味がなく、何かを成し遂げるためには健康でなければならない、というしっかりした目的があってこその健康でしょう。

もちろん、「健康」が趣味で、メディアで紹介されたことを試すのがライフワークだという人がいるなら、それはそれでかまいませんが・・・(笑)

 

冷静に考えれば、「死んでも健康」ではなく「死ぬまで健康」の方がよいことは一目瞭然です。

 

食べて健康ではなく、出して健康

平成の世では、男性、女性とも食べること(飲むこと含む。笑。)に意欲満々です。

グルメ本やグルメサイトが蔓延し、SNSを通じて全国各地の食の情報がリアルタイムで得られる環境を考えれば、食に関心がないという方が珍しいのかもしれません。

まさに、「食べることイコール生きること」といったところです。

 

ただ、健康を第一に考えるなら、「出すことイコール生きること」という感覚を持つ方がよいのかもしれません。

 

現代社会では、20代~50代の働き盛りの人たちは、常にストレスにさらされており、「男はくだり、女はたまる」という状況が顕著です。

これはつまり、男性は下痢で悩み、女性は便秘で苦しんでいるということ。

もちろん、健康体の人もたくさんいますし、性別関係なく「くだる・たまる」の悩みは人それぞれでしょうが、大雑把に表現すると「男はくだり、女はたまる」という表現は、的を得ていると思います。

 

病気にならないためには、いかにいい腸内環境を保つか・・・ということはすなわち、いかにいいうんちを出すか、にかかっているといっても過言ではありません。

だからこそ、常日頃から食べる物に気を遣い、適度な運動に取り組んで、何を食べればいいうんちが出るのか、あるいはどうすれば下痢や便秘をせずに暮らせるのか、といったことを、考えましょう。

将来の健康を考えるなら、「食べること=生きること」から「出すこと=生きること」へ方針転換が必要なんです。

 

いいうんちを出すための3大ポイント

病気知らずで快適に生き抜くために、どうすれば理想的なうんちを出すことができるのか、3つのポイントをまとめてみました。

 

プレーンヨーグルトと色とりどりの生野菜

 

1つ目は、うんちを作るカです。

この力は、人によって内容が異なります。

どういうことかというと、自分なりに、「どんな食べ物をロにすればよく出るのか」という、いわば勝利の方程式(笑)を見つけることが大切です。

 

2つ目は、うんちを育てるカです。

これには、腸内にビフィズス菌をはじめとする善玉菌を増やすこと、つまり、ヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆、オリゴ糖、野菜、豆類、海藻などを積極的に食べることが大切です。

善玉菌は腸内環境を整備し、食物繊維は便のカサを増して大きなうんちをつくります。

さらに、食物繊維は、効率よく有害物質を吸着するので、腸内環境の改善に相乗効果が生まれます。

 

腸内細菌は、大便1g当たり600~1000兆個いて、このうちビフィズス菌は約100兆個ともいわれています。

つまり、いつもこの状態を保つことが大切なんです。

ただ、人はストレスにさらされたり老化することで、腸管運動が低下してビフィズス菌が減っていきます。

ビフィズス菌が減ること自体は必然なので防ぎようがありませんが、何とかして減少分を補う必要があります。

そこで、前述した通り、ヨーグルトや野菜類をたくさん食べて、もともと腸内にいるビフィズス菌を活性化させるというわけです。

 

ただし、口から投与した菌は、腸内に定着しないので、腸を活性化させるためにはヨーグルトや野菜などを毎日食べ続けることが必要です。

 

3つ目はうんちを出すカです。

この力を得るためには、運動が大切です・・・といっても、ハードな運動は必要ありません。

ズバリ!1日9000歩以上歩くだけでOK。

別に、ウォーキングなどと称して「さぁ歩くぞ!」と勇まなくても、日常生活の中で歩数を稼ぐだけでいいんです。

健常者であればたいていの人は、日常生活だけで3000~6000歩程度は歩いているものです。

なので、あとの不足分を、通勤・通学や買い物などで余分に歩けば達成できる歩数です。

時間があるときには散歩するなどして、できるだけ歩いてください。

 

以上の3つのポイントを実行するだけで、ウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃する白血球の中のNK活性も上がり、免疫コントロールも期待できるという研究も発表されていますから、やらない手はない?!

 

www.healthypoop.com

 

 

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