〇〇を食って腸内パワーをアップせよ!
猛暑、酷暑の日が続いて、食欲が減退している人もいるかもしれませんね。
「そんなときは、素麺や冷やし中華が一番!」という気持ちもわかりますが、今日は昔ながらの日本食の話です。
昔の日本人は、当然ですが、ごく当たり前に日本の伝統食を食べていました。
もちろん、ファストフードなどは存在せず、それどころか欧米化した食生活とは一切無縁だったはずです。
日本人は農耕民族なので、元来、野菜中心の食生活を送ってきたと考えられますが、実は漬物以外は生野菜を食べる習慣もほとんどなかったそうです。
昔から日本食を表す言葉として「一汁一菜」という言葉がありますが、日々の献立は、ご飯と味噌汁、それに青菜のおひたし、あとはタンパク源として焼き魚もしくは納豆や豆腐、油揚げといった大豆食品、それと漬物といった惣菜が食卓に並んでいたと想像できます。
ご存知の通り、第二次世界大戦前、戦中の日本の食生活は決して豊かではありませんでした。
が、実際には、日本の伝統食を食べ続けることによって、当時の人々は理想的ともいえる腸内フローラを形成していたと考えられています。
その証拠が、うんちの量の多さです。
以前にも本ブログでお伝えしたことがありますが、戦前、戦中の世代の人のうんち量は、現代人の2~3倍ほどもあったそうです。
※いま現在、当時の人々と同じ排便量の人は別にして・・・(笑)
うんちの量が多ければ、必然的にうんちが吸着・吸収して排出できる有害物質も多くなります。
そのことで、腸内には悪玉菌が減少し、善玉菌の比率が高まります。
腸内環境が整えば、自然と免疫力もアップしますから、下痢や便秘が解消されることはもちろん、カゼをひきにくくなったり、感染症に強くなったり、延いては大腸ガンへの抵抗力も上がります。
さらに、腸内環境が向上すれば、セロトニンやドーパミンといった幸せ物質も増えるため、「ムカつく」、「キレる」ことも減少するのです。
これはわたしの素人考えですが、近年何かと残虐な事件が多発するのは、現代人の腸内に本来あるべき幸せ物質の数が少ないからではないでしょうか。
なので、健康面はもちろん治安・防犯面からも、一人ひとりが腸内環境整備に取り組むことは大切だと思います。
腸内環境を向上させ、セロトニンやドーパミンなどの「幸せ物質」を増やすには、腸内細菌の大好物であるオリゴ糖を摂取することが早道です。
オリゴ糖を多く含む食品は、大豆、ごぼう、玉ねぎ、にんにく、アスパラガスなどの野菜類で、これらを積極的に食べることが「幸せ物質」の増加につながります。
また、食物繊維を豊富に含むイモ類は、腸内細菌の餌になるだけではなくて、腸内の悪
玉菌などをうんちとして排出するのに効果を発揮します。
実は、昔の日本人は、こういった食品をごく普通の食生活として食べていました。
あえて「野菜、イモ、マメを食べましょう」などと言わなくても、みんな食べていたんです。
ところが、俗に言われる「食の欧米化」によって、食生活が様変わりしてしまったことで、日本人のうんちの量は激減してしまいました。
一方で、最近の米国ではまったく状況が変わっています。
米国では1991年からPBH(農産物健康増進基金)とNCI(米国国立がん研究所)が協力して始めた5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)運動が始まりました。
これは、「毎日5皿(350g)以上の野菜と200gの果物を摂れば、ガンや心臓病、高血圧、糖尿病などの生活習慣病のリスクが低減できる」という健康増進運動です。
当初は、肉食系でファストフード好きの米国人の間では、この運動は普及しないという予想もあったんですが、実際には運動開始後3年後くらいから米国内では、明らかに、野菜、果物、マメ類の一人当たり摂取量が増加し、その成果としてガンの発症率と死亡率が減少ました。
統計によれば、1995年から米国人一人当たりの野菜の摂取量が日本人のそれを上回り、さらにこの年のガンの死亡率も日米で逆転し、その状況は現在も続いています。
いまでは、米国人は日本人の約1.2倍の野菜を食べているんです。
ただ、日本人が野菜の摂取量を増やすことは決して難しいことではありません。
だって、日本食と呼ばれる食事をすればよいだけですから。
食事に対する意識をちょっとだけ変えて(戻して?)やれば、たとえ外食やコンビニ食でも腸内パワーをアップさせる食事は可能です。
日常的にお腹の調子がすぐれない・・・
すぐにカゼをひく・・・
何度もインフルエンザに感染したことがある・・・
ちょっとしたことでイライラする・・・
などという人は、食事内容を見直すだけで、問題解決するかもしれません。
一人暮らしで外食がちだから、どうしても食事内容が偏ってしまうというなら、サプリなどでサポートしてあげるのがよいでしょう。