うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

うんちが臭いと病気を招く?!

そもそも、うんちは臭いモノ。だからフツーに臭い分にはOK(笑)

でも、うんちやおならがすごく臭い人は病気のリスクが高いかも。。。

 

どういう意味かというと、腸内フローラの乱れで引き起こされるのは便秘や下痢といった腸の不調だけではなく、全身の病気に影響するということです。

 

悪玉菌優勢で調子が悪い大腸のイラスト

 

たとえば、直接的な病気として、炎症性腸疾患があります。

この病気は、慢性的に腸に炎症を起こす病気で、下痢や腹痛、下血を起こします。

さまざまな要因が複雑に絡み合って発症しますが、有力な原因子の一つが腸内環境と考えられています。

 

それから、今年も季節到来の花粉症や、アトピーなどのアレルギーです。

腸は免疫と深く関係しているので、腸内環境の悪化が免疫機能の働きを鈍らせて、アレルギーを引き起こすと考えられています。

 

あるいは、一見腸とは直接関係がなさそうな臓器にも影響があります。

その一例に、非アルコール性脂肪肝炎があります。

通常、脂肪肝はのんべえがかかる病気ですが、これは、お酒を飲まない、飲んでも少量という人でも脂肪肝になってしまう病気です。

まだ完全に病気の原因が解明されているわけではありませんが、腸内細菌のつくる毒素が肝臓に入ってしまうことが要因の一つと考えられています。

 

もう一つ、心臓病は、最近の研究で、腸内細菌のつくる物質によって悪化することがわかってきています。また、腸内環境が悪化することで肥満や糖尿病になるで、心臓病のリスクが高まります。

 

さらに、腸の乱れはさまざまなガンにも関わります

大腸ガンは、腸内環境の影響を最も受けやすいガンです。

ある種の腸内細菌の働きによって腸に慢性的な炎症が起き、別の菌によって腸のバリア機能が鈍らされることで発症すると考えられています。

 

他にも、肝臓ガンは、前述した非アルコール性脂肪肝炎や肝硬変によって起こるとされていますし、乳ガンは、米国の研究機関の調査結果によると、便秘の人はそうでない人の約5倍も乳がんになりやすいことがわかっています。

 

やはり、きれいな腸は健康生活のモトなんですね。